キャンピングカーの駐車場問題。保管場所・停める場所について
キャンピングカーは車体が大きいので、保管場所に制限があります。また、旅行や日常の買い物などで移動するときに、駐車場に制約ができるときがあります。この章ではそんなシチュエーションの例を挙げ対処方法を説明します。
キャンピングカーの保管場所は?
キャンピングカーを購入するときには置き場所の確保が必須です。
キャンピングカーの置き場所は、自宅に駐車できれば一番良いのですが、背が高く大きいキャンピングカーは、乗用車より大きいスペースを必要とするものがあります。一軒家でも、ガレージのように屋根がある駐車スペースには入らないかもしれません。
ただ、キャンピングカーは大きく見えますが、日本国内で使われるキャンピングカーは高さを除けば、ほとんどが普通車とおなじサイズです。駐車場の高さは確認が必要な場合があるでしょう。
マンションなどの地下駐車場や立体駐車場も、入庫が可能かどうかの確認とともに,駐車場の規定でキャンピングカーの駐車が制限されていないかの確認が必要です。
もし、自分の駐車場にキャンピングカーが入られないときには、賃貸の駐車場を借りることになりますが、キャンピングカーであっても車庫証明は必要ですので、自宅から2km以内の駐車場を借りなければなりません。また、駐車スペースが充分であっても、キャンピングカーの出入りが可能かどうか、他社の出入りの障害にならないかどうか、確認が必要でしょう。
バスコンなどの大型のキャンピングカーは、一般的な乗用車の駐車場には入りません。バスやトラックなどの大型車両用の駐車スペースが必要です。そんな賃貸駐車場を借りるにしても、自宅から2km以内に借りられる方は少ないでしょう。そのような大型のキャンピングカーはモータープール制度が利用できるかもしれません。
長さ5.7m以上もしくは全幅が1.9m以上で8ナンバー登録されたキャンピングカーは、この制度が利用できます。それは条件を満たしたキャンピングカーをモータープールが預かる制度で、適用された場合には自宅から2km以内の制限がなく車庫証明が発行できるという制度です。モータープールはキャンピングカー販売店などが用意していることが多く、駐車だけではなく、メインテナンスも行ってくれます。
キャンピングカーで泊まる場所・停められる場所
キャンピングカーはどこでも宿泊ができるのがメリットですが、宿泊が許可されていない場所もあります。
意外に思われるかもしれませんが、24時間利用できる高速道路のサービスエリアや、道の駅は車内泊が認められていません。一時的な休憩と、運転中に眠くなってしまった時の仮眠は認められています。トイレの汚水を処理したり、高速道路外から持ち込んだごみを捨てるのはマナー違反となりますのでお止めください。
観光地の駐車場や、道路わきの休憩のための駐車場、商業施設や公共施設などで24時間、開放されている駐車場があります。基本的にこういった場所も、観光や施設の利用者のための駐車場です。夜間は人気が無くてスペースが空いていたとしても、宿泊は許可されてはいません。
コンビニエンスストアストアの駐車場は、店舗利用のために短時間の駐車をするための設備です。長時間の駐車は迷惑です。
宿泊するのには危険な場所もあります。道路や、道路脇の退避スペースは交通の邪魔になり、追突の危険もあります。山道によくある崖下のスペースは。落石の危険性があります。川の中州、海岸など増水や満潮により脱出ができなくなる可能性があります。夜間に車を停めるときには、そのような場所だとは気が付かない事もあるので、駐車場所を探すときには注意してください。
禁止されている場所を多く書いてきましたが、認められている場所も多くあります。
オートキャンプ場はもちろん宿泊できます。そのほかのキャンプ場でも、キャンピングカーの入場が認められているところではもちろんOKです。
最近増えているのが、車中泊を目的とした施設であるRVパークです。キャンピングカーの宿泊も認められているので利用してください。車中泊が可能であっても、それぞれの場所では規定されたルールがありますので、それを守って利用してください。
RVパークなら車中泊もOK!
前章で紹介しましたが、最近増えているのがRVパークです。
RVパークは日本RV協会が推進している車中泊ができる施設で、「より安全・安心・快適なくるま旅」 を目的として推進している施設です。ゆったりとしたスペースが利用できて、一週間程度の長期利用もできます。
キャンピングカーに限らず、車中泊をしながら旅をするための施設です。24時間利用可能なトイレがあり、ほとんどの場所で入浴ができる設備が併設されている、もしくは近隣にあるパークが多いです。前章で道の駅は宿泊できないとお話ししましたが、一部の道の駅では、駐車場の一部をRVパークとして利用できます。
RVパークの利用は有料となります。基本的に予約は不要ですが、駐車スペースが多くないパークや、連休などの繁忙期には宿泊の可否の確認が必要です。
現地に着いたら受付を行い利用します。各パークごとのルールや料金設定がありますので説明を受けてから利用してください。
指定された駐車スペース内であれば、テーブル、イスなどを広げることができます。ただし野外での調理は禁止されていて、バーベキューや焚火はできません。
各駐車スペースでは100Vの電源が使えます。その代わりに車のアイドリングや発電機の使用は禁止されています。
駐車場は購入前・旅行前に調べておきましょう
キャンピングカーの保管場所と出先で宿泊できる場所について説明させていただきました。保管場所は、ご自分の土地に保管できるのであれば特に問題ありませんが、賃貸駐車では駐車場オーナーや管理者にキャンピングカーを停める許可を取ったほうが良いでしょう。今後旅先で車中泊ができる施設は今後増えていくでしょう。