「エアストリームに初めて出会ったのは、映画でした。」このように話すエアストリームファンは少なくありません。数々の映画に登場するエアストリームは、映画の世界観を決定づける絶大な存在感があります。ハリウッド映画でも度々登場しており、アメリカンドリームを象徴するトレーラーとして確固たる地位が築かれています。

 

この記事では、エアストリームが登場する映画やMV（ミュージックビデオ）、CMなどの映像作品をご紹介します。懐かしの名作だけでなく、比較的最近放送されたテレビCMでも登場しているので、エアストリームの普遍的価値を垣間見ることができます。エアストリームが登場する映画や映像作品を見比べてみることで、エアストリームの新たな魅力や楽しみ方に出会えるかもしれません。

 

エアストリームが登場する映画1：「ギルバート・グレイプ」1993年

 

若かりし日のジョニー・デップとレオナルド・ディカプリオが共演しているヒューマンドラマです。舞台はアイオワ州エンドーラ。24年間町を出たことがない青年ギルバートは、知的障害を持つ弟アーニー、過食症に苦しく250kgの母親、2人の姉妹の面倒を見ています。そんなギルバートの元に、トレーラーハウスで祖母と旅を続ける少女ベッキーが現れます。ベッキーとの出会いをキッカケに、ギルバートの疲弊した心に変化が起こり、自分の生活を見つめ直していくストーリーです。

 

 

この映画で全編にわたって登場するトレーラーがエアストリームです。「エアストリーム」という自由を象徴する名前と存在感は、主人公の心を動かすキーポイントにもなっています。特にエアストリームが連なって走るシーンは圧巻です。映画好きにも、エアストリーム好きにもおすすめできる作品です。

 

エアストリームが登場する映画2：「ザ・コンサルタント」2016年

 

小さな町で会計士として働く主人公クリスチャン・ウルフ（ベン・アフレック）にある日大手企業からの財務調査のオファーが寄せられます。ここで彼は重大な不正を見つけますが突然依頼を取り下げられてしまいます。その日から何者かに命を狙われるウルフですが、実は彼は、世界の危険人物の裏帳簿を仕切る命中率100％のスナイパーでもあったのです。

 

 

エアストリームは主人公ウルフの武器庫・金庫などが保管された秘密のキャンピングカーとして登場します。10メートルにも及ぶ巨大なエアストリームで、2009年・2010年式の「Airstream PanAmerica」が使用されています。ラストシーンの牽引するシーンはアメリカならではのスケールと言えます。

 

エアストリームが登場する映画3：「バグダッド・カフェ」1987年

 

アメリカ西部のモハヴェ砂漠のはずれにある寂れたモーテル”バグダッド・カフェ”。ここで切り盛りする不機嫌な女主人ブレンダをはじめ、クセのある人々が集まる辛気臭い雰囲気が漂うカフェです。そこにひとりの太ったドイツ女性が現れ、人々の心が徐々に変化していきます。

 

 

劇中でカフェに置かれていたのがエアストリームです。砂漠の途中に置かれたエアストリームは、先ほど紹介した2つの映画とも違う乾いた印象を与えてくれます。実際のエアストリームがカリフォルニア州のルート66に残っています。映画によって様々な役割を持つのがエアストリームの大きな魅力の1つでもあります。

 

あの名曲にもエアストリームが「Cyndi Lauper – Time After Time」1983年

 

 

言わずとしれたシンディ・ローパーの名曲「Time After Time」。多くのアーティストがカバーするスタンダード・ナンバーですが、このミュージックビデオにもエアストリームが出てきます。冒頭から登場し、主人公が住んでいるトレーラーハウスです。1960年代ごろの「SAFARI」と思われますが、冬の山中に置かれた様子は寂しげです。ヴィンテージならではの雰囲気は、映像作品の表現としても広く活躍しています。

 

エアストリームがテレビCMにも登場「大人エレベーター」2021年

 

 

サッポロ生ビール黒ラベルのテレビCM「大人エレベーター」シリーズにもエアストリームが登場しています。妻夫木聡と内田篤人が顔を合わせ対談する舞台がエアストリームになっています。様々な年齢の魅力的な大人から価値観や人生観を引き出す人気シリーズで、今シリーズでは大人の遊び心が詰まったエアストリームが強いアクセントになっています。

 

エアストリームの魅力を映像作品で味わおう

 

もちろん、ここで紹介するのはごく一部です。この他にもエアストリームが活躍する映像作品は数多くあるので、時間に余裕のある方は探してみてください。エアストリームの種類はもちろんのこと、エアストリームによって表現されている役割も作品によって異なりますので、その違いを比較するのも楽しいでしょう。ゆくゆくは、「エアストリームの車内で、好きな飲み物を飲みながら、エアストリームの映像作品を楽しむ・・・。」というのも贅沢な遊び方です。映像の世界観を彩るエアストリームの姿を、ぜひ堪能してください。