キャンピングカー初心者の方へ。種類や特徴をわかりやすく解説
キャンプやアウトドアを趣味にしている人は、キャンピングカーに興味を持ったことがあると思います。キャンピングカーがあれば、気が向いたときに気軽に出かけられて、気に入った場所でキャンプや宿泊、または調理して食事することができます。
キャンプでは大変なテント設営や、荷物運びが必要ありません。暑さ寒さも関係なく雨の日の撤収も楽々です。
キャンピングカーはその構造によって、いくつかのタイプに分けられます。
車の大きさ、室内の広さ、設備はどんなものが取付けられるのか、などそれぞれのタイプに特徴があります。ここでは代表的なタイプについてご説明していきます。
キャンピングカーには種類がいろいろある
代表的なキャンピングカーを6タイプに分けて紹介します。ここではそれらを
キャブコン、バンコン、バスコン、トレーラー、トラキャン、軽キャンパー、と分類しています。
1.キャブコン
一番良く見かけるキャンピングカーで、一目でキャンピングカーだとわかります。
ベースになっている車両はトラックが多く、荷台の部分が取り外されて、ベース車両に合わせたシェルと呼ばれる部屋が作られて取り付けられます。シェルと運転席は一体化していてお互いに行き来することができます。
シェルには常設のベッドとリビング空間があり、キッチンやシャワー、トイレエアコンなども設置できます。
2.バンコン
背の高いバンやワゴン、ミニバンなどをベース車両として、内装を変更してキャンピングカーにしたものです。基本的には外装はそのままの場合が多く、見た目からはキャンピングカーだとはわからないものも多くあります。外装がそのままなので、室内の広さは制限されますが、見た目が普通なのと、運転のしやすさから、日常の脚としても使え、走行性能や燃費などもベース車両とほとんど変わりません。
3.バスコン
バス、マイクロバスをベース車両として内装を改造したタイプです。バンコンと同様にベース車両を大きく改造していない事が多くて、走行安定性が良く、長距離の移動も楽です。
また、車内のスペースがもともと広いので、乗車定員が多く、3世代家族や複数の家族で利用することもできます。
車両が大きいので、乗用車の駐車スペースには停められない事が多く、大型車の駐車スペースが必要なときや、一部の駐車場では入場を断られることもあり、利用できる場所に制限があります。
4.トレーラー
エンジンを持たない独立したキャンプ用キャビンで、自動車でけん引するタイプです。
普段は自動車だけを自由に使い、出番があるときだけ利用します。また、キャンプのときもサイトにキャビンだけ残して、自動車で買い物や観光などへ出掛けることができます。
けん引には独特の運転技術が必要で、特に後進には慣れが必要です。ちなみに総重量が750kg以下のトレーラーではけん引のための免許は不要です。
また、走行中のトレーラーに人が乗ることはできません。
5.トラキャン
トラックキャンパーを略してトラキャンと呼ばれています。トラックやピックアップトラックの荷台部分に独立したキャンプ用キャビンを載せて固定します。ピックアップキャビンともよばれています。
キャブコンに似ていますが、トラキャンは、キャビンと運転席との行き来ができません。また、乗車人数はトラックの定員となります。走行中のキャビンに乗ることはできません。
キャビン部分が取り外しできるので、トレーラーと同様にキャンプのときだけ使用できます。
6.軽キャンパー(軽キャン)
日本ならではのキャンパピングカーとして、近年増えているのが軽キャンパーです。
軽自動車をベースにしたキャンピングカーをすべて軽キャンパーと呼び、バリエーションとして今までご紹介した、キャブコン、バンコン、トラキャンがあります。
価格と維持費が安く、日本の狭い山道に向いていて、外観もかわいらしいものが多くて人気があります。
目的や人数に応じた選び方
キャンピングカーには軽自動車からバスまで、いろいろなサイズがあります。
ソロ、もしくはカップルでキャンプする目的ならば、軽キャンパーからどのサイズでも良いですが、ファミリーではバンコンより大きいサイズが必要です。3世代ファミリーや友人複数人以上でつかうなら複数のベッドスペースがあるバスコンが必要になります。
大きいキャンピングカーであれば室内スペースは充分ですが、通れない道路や、入れないキャンプ場があります。
トラキャンとトレーラーは自動車部分の乗車定員が移動できる最大人数となります。乗車定員が11人以上の車を運転するには、中型もしくは大型免許が必要です。
また、あなたはキャンピングカーをどのように使うでしょうか。
サイクリングやサーフィン、カヌーなどレジャースポーツの基地のために使うならば、それらの道具を載せるスペースを含めて考えてください。
キャンプ専用の車を保有するのは難しいのであれば、普段の脚として使うことができるバンコンやトレーラーが向いているでしょう。
ソロキャンプ主体ならば軽キャンパーが向いています。
駐車場は購入前・旅行前に調べておきましょう
キャンピングカーの保管場所には充分なサイズの駐車場が必要です。
キャンピングカーは、大きくて、背も高いものが多いです。立体駐車場や機械式駐車場での駐車は事前に停められるかどうかの確認が必要です。また、全長6mを超える車は、乗用車用の駐車スペースには停められません。そしてキャンプ場によって、大きいキャンピングカーは入場できない所もありますので、やはり事前に確認が必要です。
購入前には、自分の駐車スペースに充分な広さ高さがあるかどうか、賃貸駐車場の場合にはキャンピングカーを停めることに制約があるかどうかの確認が必要です。
キャンピングカー販売店などで保管場所としてのキャンピングカー専用駐車場を営業しているところもありますので、そういう場所も検討できます。
キャンピングカーの種類と特徴について、説明してまいりました。それぞれの特徴を踏まえた上、キャンピングカーの購入の参考にしてください。