キャンピングカーにシャワーは必要?メリット・デメリット、ない場合の過ごし方
キャンピングカーの装備の一つにシャワーがあります。シャワーを使う理由はどなたでもご理解いただけると思いますが、果たしてキャンピングカーにシャワーを設置する必要はあるのでしょうか?どんなときに使われるのか、設置にはどんなことに気を付けるべきなのか、シャワーをキャンピングカーに装備することのメリットとデメリットについて紹介します。
キャンピングカーにシャワーを設置するメリット・デメリット
サーフィン、シュノーケリングなどマリンスポーツで海から上がった後に体の潮を流す、BMXなどオフロードライディングでの埃をかぶった後や、トレイルランニングやハイキング、クライミングなどで、たくさんの汗をかいた後や、体を清潔にさっぱりさせるためになど、アウトドアスポーツの拠点としてキャンピングカーを使うのであれば、いつでもどこでもシャワーを浴びられることは大きなメリットです。
また、最近の多くのオートキャンプ場などの宿泊施設では、入浴できる施設があります。しかし夏休みや連休などのキャンプのハイシーズン中は、入浴の順番待ちとなり、自分の望むタイミングでは入浴やシャワーを浴びられないことがあります。
そんな時にも自分たち専用のシャワーがあるのは心強いです。そして、シャワーのための温水器は、いつでもお湯が使えるようになり、食器洗いなどにも使えます。冬場のキャンプでは、シャワーの必要性は少なくなりますが、温水はとてもありがたく感じられます。そして、キャンピングカーのシャワー室はトイレと兼用で設置されることが多く、車内にトイレがあるメリットも享受できます。ハイシーズンのキャンプ場でのトイレの順番待ちから解放されます。
多くのキャンピングカーは災害時の避難場所として使えますので、数日間に及ぶ避難生活では体を清潔に保つシャワーとトイレは衛生上の観点からもとても有用です。
デメリットとして、一番に上げられるのは、居室部分が狭くなることです。シャワールームは防水性を備えた一つのユニットが必要なので、キャンピングカーの中でも大きなスペースを専有します。また、シャワーには十分な量の水やお湯を貯めるタンクが必要で、水またはお湯を使う量に制限があります。一般的な風呂場のシャワーに比べると水圧もかなり低くなります。シャワーのために事前に温水器で温水を作りますが、電力が必要なため移動中など数時間前から温水用タンクへ温水を貯める準備があります。加えて、排水を貯めるタンクも必要となります。これは、トイレやシンクの排水なども一緒に貯まりますので、たまった排水はダンプステーションと呼ばれる許可された場所で処理しなければなりません。
これらの設備はキャンピングカーの購入価格に跳ね返り、高額になります。
また、水を使う装備はメンテナンスが必要です。こまめに排水タンクや配管の洗浄を行いゴミや石灰成分で配管が詰まることを防止します。冬場の凍結防止の処置や、シャワーを使った後にはシャワー室の清掃と換気を充分に行いカビや水垢が着くことを回避します。
これらがシャワーを設けるメリット、とデメリットの代表的な点です。
シャワー付きのキャンピングカーは減っている
ここまでご紹介したように、便利なシャワーですが、新たに作られるキャンピングカーでは設置されることが減ってきています。室内のスペースに余裕のある大型のキャンピングカーや、トレーラーハウスが主流の欧米とは異なり、日本ではコンパクトなキャンピングカーが好まれていて、もともと車内の空間に制限があるためで、室内で大人が立てるスペースを必要とするシャワー室は、敬遠されがちです。また、最近人気が上がり、その数が増えているバンやワゴンの内装を改造したバンコンや、軽自動車ベースの軽キャンパーでは、サイズ的に設置が不可能なため、相対的にシャワー付きのキャンピングカーは少数派になってきました。
シャワーがない場合は入浴施設やRVパークを利用しましょう
シャワー付きキャンピングカーが減っている理由の一つに日帰り温泉、日帰り入浴施設の増加が有ります。日本のどこへ出掛けても、わりと気軽に入浴ができるようになったことが大きな要因のひとつです。
そしてキャンパーの増加に比例するように、入浴設備のあるキャンプ場がどんどん増えています。また、日本RV協会が展開している車中泊施設「RVパーク」が全国に展開されていて、多くの「RVパーク」にも入浴施設が設置されています。また、入浴施設の無いキャンプ場やRVパークでも、少しの移動で入浴できる施設が紹介されます。
RVパークについてはこちらの記事もあわせてご覧ください。
https://rving-japan.com/blog/rvpark-camper/
シャワーの有無は用途や目的に合わせて判断しましょう
キャンピングカーのシャワーについて、メリット、デメリットについてご紹介してきました。キャンピングカーを使う目的によってシャワーの要、不要はわかれると思います。主にアウトドアスポーツの基地として使うのであれば、シャワーはとても有用な設備となります。
キャンプ場やRVパークを利用しながら、長期の旅をする目的ならば、それほどシャワーのメリットは無いかもしれません。キャンピングカーの使い方を、充分にシミュレーションしてシャワーの設置を検討しましょう。
なお、RVingJAPANでは、キャンプをより楽しめるキャンプギア・グッズを貸し出しています。室内/室外でのシャワー、洗車、ペット浴などに使えるポータブルの他、テーブルや焚火台セットなどの定番アイテムからハンモックや充電式ファン(扇風機)、ピザ窯、ポータブル電源などをレンタルできます。
旅のお供にぜひご利用ください。