コンパクトで手軽!軽自動車キャンピングカー(軽キャン)の魅力とは?
軽自動車をベースに造られたキャンピングカーを「軽キャン」と呼びます。
最近、ソロキャンパーが増えていますが、ソロキャンプにピッタリなキャンピングカーが「軽キャン」です。
また、キャンプのためだけでは無く、アウトドアを趣味にしている人は、趣味のベースキャンプとしてキャンピングカーを所有してみたいと考えたことがあるのではないでしょうか。
しかしキャンピングカーは高嶺の花で、維持も大変そうだと諦めていませんか?
そんな人に「軽キャン」はいかがでしょう。
ここでは、軽キャンの魅力について説明させていただきます。
軽自動車キャンピングカー(軽キャン)とは?
軽自動車キャンピングカー「軽キャン」とは、文字通り軽自動車をベースにしたキャンピングカーのことです。
日本独自の規格である軽自動車をベースにしていますので、日本だけで発達しているキャンピングカーのカテゴリーです。日本人が得意とする小型で多機能な装備が満載です。コンパクトなボディがかわいらしく見える外観になるのが特徴です。
軽キャンには大きく分けて3つのタイプがあります。
それらは「キャブコン」「バンコン」「トラキャン」と呼ばれています。それぞれの特徴について説明します。
「キャブコン」は軽トラック、もしくは軽バンの荷台の部分を取り除いて、車両に合わせたシェルと呼ばれる専用キャビン(部屋)をつくり付けられています。シェル部分は軽自動車の規格寸法ギリギリに作られ、軽キャンパーのカテゴリーの中では、一番広い室内スペースを作れます。そのスペースを利用して、ベッドとリビング空間を持っているものが多いです。
「バンコン」は軽バン、ワゴンをベース車両として、荷室部分の内装を変更してフルフラットベッドを作り、キャンピングカーにしたものです。外装はベース車両そのままで、見た目からはキャンピングカーだとはわからないものも多いです。日常の脚としても使え、走行性能や燃費などもベース車両とほとんど変わりません。
「トラキャン」とは、トラックキャンパーを略してそう呼ばれています。軽トラックの荷台部分にシェルと呼ばれるキャンプ用キャビンを載せます。
キャビン部分が取り外しできるので、キャンプで使うとき以外は、普通に軽トラックとして使用できます。
トラキャンのシェルは積載物とみなされるので、荷台の幅からはみ出ることができません。軽自動車の寸法制限まで広げられるキャブコンのシェルとは違う点です。
軽キャンパーが人気の3つの理由
軽キャンパーの魅力は、まず購入価格と維持費が安いことです。
普通車サイズのキャンピングカーは数百万円から一千万円を超えるものも少なくありません。それに比べると、軽キャンパーは新車でも、比較的安価で、がんばれば手の届く価格帯にあります。
そして軽自動車の登録なので、維持にかかる費用が安いことです。税金や保険料と共に車検にかかる費用が普通車より安く、また高速料金や自動車道の料金が普通車よりも低く設定されています。燃費が良いのでガソリン代も安く済むのも魅力です。消耗品であるタイヤも軽自動車用もとても安く購入できるので夏タイヤ、冬タイヤの両方を用意しても財布は傷みません。
軽キャンパーのコンパクトで四角いボディは、車両感覚がつかみやすく、運転するときの取り回しがとても楽で、どなたでも運転がしやすいサイズです。
660ccの小さいエンジンの車両に、重量のあるシェル(居室)を載せていますので、若干パワーはスポイルされますが、コンパクトなボディは日本の狭い山道での走行にも向いています。
また、軽自動車サイズなので、駐車スペースが小さくて済みます。セカンドカーとして所有していても邪魔になりにくいサイズです。機械式駐車場を除いて、ほとんどの駐車場に停められますので、日常的な脚として使っても何ら問題がありません。
使い勝手はどうか?軽キャンのメリット・デメリット
軽キャンのメリットは機動性が良いことです。専有するスペースが小さいので普通自動車用の駐車スペースがあれば駐車できます。オートキャンプサイトであれば制約が無く、許可されている道路脇の駐車スペースなどでも邪魔にならず、どこにでも停めることができます。
そして、前章にて説明しましたが、購入価格と維持費の安さが一番のメリットです。
また、軽自動車ですので、普通自動車免許があれば運転できます。コンパクトなボディは取り回しが良く、特別な運転技術を必要としません。どなたでも運転がしやすいキャンピングカーです。日本の狭い道でも、すれ違いなどを気にすることなく走ることができます。
デメリットとしては、
車両サイズに制限があるので室内の広さには限界があります。
「バンコン」タイプは荷室部分にベッドを設けますが、大人二人で寝るには少し厳しい広さです。高身長の方は脚が伸ばせません。機種によっては屋根にポップアップルーフ(ソフトシェルのテント)が設定できますのでそれを利用すると良いでしょう。
荷物スペースがもともと少ないので、ソロでのキャンプと機材、もしくは機材を少なめにして二人でキャンプぐらいの程度が丁度良い大きさとなります。
軽キャンパーでもけん引ができる小さい軽トレーラーが販売されています。スペースが不足する場合や、軽キャンパーに入りきらない道具を運ぶ手段として、検討してはいかがでしょうか。
軽キャンでお手軽アウトドアを楽しもう!
軽自動車キャンピングカーの種類と特徴について、説明してまいりました。
省スペースで維持費用が少なくて済み軽キャンパーは、セカンドカーとして、またアウトドアや遊びのベースとして持てるととても楽しい車です。軽キャンの購入の参考にしてください。