夏でも車中泊はできる?快適に過ごせる暑さ対策
夏はキャンプへ出掛ける人が圧倒的に多い季節です。キャンピングカーならば四季を問わずキャンプへ出掛けられますが、キャンプする場所は快適な気候の場所だけではありません。
旅行プランやスケジュールによって、夏場の熱帯夜に海辺のキャンプ場や、平地の街道沿いにある宿泊施設に、車中泊を余儀なくされることもあるでしょう。そんな暑い夜や梅雨時や秋の長雨のじめじめした湿気の中で寝るときには、どうしたら快適に過ごすことができるでしょうか?
車中泊を快適に過ごす5つの暑さ対策
車中泊が認められている場所であっても、エアコンをはたらかせる目的でエンジンをアイドリング状態で一晩中過ごすのはマナー違反であり、ほとんどの場所で禁止されています。アイドリングであっても深夜のエンジン音は騒音で、排気ガスは自車内にも流れ込み、まれに排気ガスにより中毒死する可能性もあります。また排気ガスはマナーを守って車中泊をしている他の車にも流れていくこともあります。迷惑行為に該当しますので、移動を余儀なくされることになるでしょう。
本格的なキャンピングカーには、大容量のバッテリーを持ち、バッテリーからの電気により駆動するエアコンを装備しているものがあります。夏場の車中泊を快適に過ごすことができます。しかし、エアコン本体と大容量バッテリーは、一般的な乗用車に取り付けるのは難しい大きさです。そのため一般車両で車中泊をする際はエアコンに頼らない暑さ対策を実施する必要があります。
それではカーエアコンを使わずに快適に車中泊するにはどうしたら良いでしょうか?お勧めする方法を5つ紹介します。
駐車場所
まず車中泊する場所を、標高の高い場所にすれば、熱帯夜となる夜でも涼しい夜を迎えられます。一般的に標高が100m高くなれば0.6度気温が下がると言われています。また、高地に限らず、夏の夜明けは早くて朝5時頃から日が昇り始めます。朝日が車内に入り込めば、一気に社内の温度が上昇します。夜に宿泊地についた場合には見極めが難しいですが、木の陰など朝日が差し込まない場所に駐車します。又、可能ならば風向きを考え、涼しい風が車内を通り抜ける方向に駐車します。
風通し
車内に自然風が通るように二か所以上の窓を開けます。風が無い夜や、窓が開けられない場所では。扇風機を活用しましょう。バッテリー上がりを防ぐため、車のシガーソケットなどのACCコンセントから電源を取るのではなく、なるべく電池式、もしくは充電式の扇風機を用意しましょう。充電式ポータブル電源があれば役に立ちます。
コンパクトで風量の多いタイプがおすすめです。
服装
昼間の汗で濡れた服のまま寝るのはやめましょう。寝苦しいばかりでなく風邪をひく懸念もあります。虫よけや、朝の冷気を考えると長袖長ズボンの寝間着に着替えるのがお勧めです。また、可能であれば温泉施設や銭湯で入浴します。コインシャワーなどで汗を流せば、夜風を涼しく感じられます。
肌触りがひんやりした夏用の冷感素材の寝間着があればなお良いでしょう。そして、毛布、布団、シーツ、マットなども冷感寝具を使うことが有効です。
防虫対策
自然の中でのキャンプは、防虫対策もしっかり行いましょう。窓を開けるので、窓には網戸やネットなどを取り付けます。カー用品、キャンプ用品店には車用の網戸、ネットが販売されています。バン、ワゴンはリヤハッチを開けると格段に風通しが良くなりますので、防犯上問題が無い場所であれば、開けてしまいましょう。そんなときには大きな開口部をカバーできるネットを用意します。また、朝日対策としてサンシェードも活用しましょう。
熱中症対策
気温が高いところで寝る場合には、熱中症対策として水分と塩分をこまめに取ることがとても大切です。枕元に補給用のペットボトルなどを用意しましょう。クーラーボックスであればさらに良いです。また、十分な睡眠をとれないと熱中症にかかりやすくなります。夏場の車中泊では朝日が昇る時間が早く、早朝に目が覚めますので、早めに就寝するよう心がけましょう。
万全の暑さ対策をして快適な車中泊を
夏休みや、秋の連休にキャンプに出かけるなど車中泊をしながら旅行に出かけることは多くあるでしょう。暑い場所でも快適に就寝できるようちょっとした工夫をすれば快適に寝ることができます。
大切なことは、まず宿泊地を標高の高いところにすることと、風向きと朝日の方向を考慮して駐車することです。車内の温度が上がらない工夫をして、冷感寝具や寝間着、バッテリー扇風機など快適グッズを有効活用して、車内を快適な空間にしましょう。
空気がきれいな夏の夜、満天の星の下で快適に寝られることが期待できます。お子様の良い思い出になるでしょう。
なお、RVingJAPANでは、キャンプをより楽しめるキャンプギア・グッズを貸し出しています。暑さ対策になる充電式ファン(扇風機)やポータブルシャワーの他、テーブルや焚火台の他、ハンモックやポータブル電源などをレンタルできます。
旅のお供にぜひご利用ください。