キャンピングトレーラーの魅力!種類や維持費等もご紹介
キャンピングカーの中に、エンジンを持たない独立したキャンプ用キャビン(居室)を自動車で牽引して移動するタイプがあります。それらをキャンピングトレーラーと呼びます。ここではトレーラーの種類や、牽引について必要な免許や、運転方法について説明していきます。
キャンピングトレーラーならではの魅力とは?
休暇にはキャンピングカーで、好きなところへ出掛け、景色の良い場所や、好きなフィールドで宿泊ができる、それがキャンピングカーの良いところですね。
キャンピングトレーラーは、アメリカやヨーロッパでは昔からある旅行のスタイルです。
日本では置き場所の問題や、長期休暇が取りづらいといった面からか、あまり普及していませんが、自宅に置いて離れの1部屋として使えますし、災害時にも安全な場所へ移動して数日生活できるといった使い方もあります。
キャンピングトレーラーは自動車にヒッチメンバーと呼ばれる連結部品を取り付けると牽引ができるようになります。それはほとんどの車に取り付けることができます。
また、ヒッチメンバーは小さい部品なので、自動車の外観はほとんど影響がありません。
つまり、キャンピンググトレーラーを購入して、普段使っている自動車にヒッチメンバーを取り付ければ、あなたの自動車で、キャンピングカーライフが始められます。
また、トレーラーは自宅や、キャンプサイトで切り離すことができるので、平日は日常の脚として自動車を使い、休日には文字通りトレーラーを引っ張りだしてキャンプへ出掛けられます。そしてキャンプサイトに着いたら、トレーラーはサイトに置いて切り離し、自動車で買い出しや、温泉へと出かけられるのです。
キャンピングトレーラーを実際に見かけた方は、高額だろう、大きくて重くて運転が難しそう、特殊な免許がいるのだろう、という印象を持たれると思いますが、それらはあまり当てはまりません。
まず、日本国内の法律では、総重量750kg以下のトレーラーは、牽引免許を必要としません。日本で販売されているキャンピングトレーラーは750kg以下の物が多いです。つまり、牽引する自動車の運転免許があればトレーラーを牽引して運転する事ができます。そして
これらのトレーラーを牽引するには特別な技能を必要としないということです。
次に、キャンピングトレーラーは、エンジンなどの動力を持っていません。同サイズの自走式キャンピングカーに比べて、購入価格がはるかに安く、維持費も安いという魅力があります。
キャンピングトレーラーは種類が豊富。普通免許モデルもあり
キャンピングトレーラーは、需要の高い海外から輸入されているものが多くあります。
そしてそれらは、大きく分けてアメリカンタイプとヨーロピアンタイプに分けられます。
アメリカンタイプは、トレーラーが大型で頑丈にできており、居住空間が広く長期旅行向きです。
ヨーロピアンタイプは、コンパクトでFRPやアルミなどで軽量に作られており、キッチンやトイレなどキャンピングカー用にコンパクトに作られたパーツで作られています。
日本の法律では幅2.5m以上の車両は走れませんが、アメリカンタイプはそれを越えるものが多く、日本向けにサイズダウンをしたものが輸入されています。
キャンピングトレーラーは、移動中に人が乗ることが禁じられているので、シートの配置などの制約がなく、自由に作ることができます。そのためにメーカー(ビルダー)ごとにユニークな形状や、レイアウトがたくさんあります。
意外と思われるかもしれませんが、総重量が750kg以下のトレーラーは、牽引のための特別な免許は必要ありません。つまりトレーラーを牽引する自動車を運転できる免許があるならばトレーラーを引いて運転ができます。そして特別な運転技術を必要としません。
750kgを超えるトレーラーを運転するには、けん引免許が必要になります。
普通自動車で、750kgを超えて2000kg未満のトレーラーをけん引するには、牽引小型トレーラー限定免許(ライトトレーラー免許)という免許制度があります。
キャンピングトレーラーの維持費はいくらくらい?
また、維持費が安いのもキャンピングトレーラーの魅力です。自走する同程度のキャンピングカーに比べて、はるかに購入価格が安いです。また自動車と同じように2年に1度車検を受けますが、その費用も税金も軽自動車並みに安いです。
まず二年毎の車検に必要となるのが、車検費用でブレーキ分解整備、灯火類の確認、配管のガス圧力検査などを行い、修理費を含まない場合には約7万円程度、車両重量1トン以下のキャンピングトレーラーでは重量税8200円自賠責保険5140円(2020年4月以降)です。つまり2年間で約9万円の維持費が最低限かかります。
任意保険については、トレーラー部分だけの保険は扱われておらず、牽引する自動車の保険に付加されます。注意したいのは、キャンピングトレーラーの事故は走行中のみ適用されて、停車中や、自動車から切り離されているときは保険の対象外となることです。サービスエリアなどで停車中にキャンピングトレーラーのドアを開けたときに、ドアを他車へぶつけてしまったときや、キャンピングトレーラーだけをキャンプ場に置いているときに、トレーラーに何らかの事故があっても、保険は適用されません。こういった点は良く保険会社と確認してください。
また、自走車両に比べて使用頻度の少ないトレーラーは耐用年数も長くなります。
耐用年数が長いため程度の良いキャンピングトレーラーの中古車も販売されており、良く利用されます。
キャンピングトレーラーでアウトドアライフを満喫しましょう!
キャンピングトレーラーについて説明してきましたがいかがでしたでしょうか。国内で販売されているキャンピングトレーラーならば、だいたい普通免許で運転できることや、維持費がそれほどかからないですから、駐車スペースに余裕がある方は、検討してみてはいかがでしょうか。